今日はどういうわけか、「クローズアップ現代」でも「ニュースウオッチ9」
でも、“違法ハウス”を取り上げていた。
NHKの特ダネだったのだろうか。
違法ハウスとは、本来オフィスや広い住居のスペースを細かく間仕切り
して、ひとり3畳ぐらいの空間をつくり、敷金礼金なし保証人なしで契約
する賃貸物件である。
部屋によっては窓もなく、隣はベニヤ板一枚で仕切られているだけなど、
劣悪な環境になっており、消防法違反の可能性も指摘されている。
主に首都圏にあるらしく、低所得者の人口の流入が続いていることを
示している。
これって、はっきり言えばスラムが作られているということではない
だろうか。
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不動産業界のロビー活動のおかげか、大都市圏の住宅事情はひどい。
特に東京に住もうと思ったら、初期費用がかなりかかる。
面積が限られているのだから、できるだけ人を詰め込んだ方がいい、
というのは誰でも考えることだ。
法律的にはどうなのか分からないが、バブル期にも外国人労働者が
詰め込まれたタコ部屋があちこちにあったらしい。
とはいえ、私が上京したころは、まだ格安の学生向けアパートが
いくつかあって、4畳半に共同トイレ・台所で家賃1万6000円なんて
物件に住んでいたこともある。
(そこの共同トイレに雑誌「さぶ」が置いてあったのを見て引越しを
決意した)
いまはそういう採算の取れないようなアパートはどんどん取り壊され、
大手業者のウィークリーマンションになっているのだろう。
そこにも入居できない人たちが、違法ハウスに住んでいるのだ。
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住宅は、最低限の生活を保証するものでなければならないと思うので、
もっと政府が介入するべきだが、共産国家でもない限りそういうことは
できない。
首都圏から地方に人が拡散するようにすれば、住宅事情も変わるだろう
けど、これも今のところは無理だ。
田舎に戻るのも、それはそれで悪くないのだけど、私が言っても説得力
がないな。