Boaz2013-07-16

今日はどういうわけか、「クローズアップ現代」でも「ニュースウオッチ9
でも、“違法ハウス”を取り上げていた。
NHKの特ダネだったのだろうか。


違法ハウスとは、本来オフィスや広い住居のスペースを細かく間仕切り
して、ひとり3畳ぐらいの空間をつくり、敷金礼金なし保証人なしで契約
する賃貸物件である。


部屋によっては窓もなく、隣はベニヤ板一枚で仕切られているだけなど、
劣悪な環境になっており、消防法違反の可能性も指摘されている。


主に首都圏にあるらしく、低所得者の人口の流入が続いていることを
示している。
これって、はっきり言えばスラムが作られているということではない
だろうか。



不動産業界のロビー活動のおかげか、大都市圏の住宅事情はひどい。
特に東京に住もうと思ったら、初期費用がかなりかかる。


面積が限られているのだから、できるだけ人を詰め込んだ方がいい、
というのは誰でも考えることだ。
法律的にはどうなのか分からないが、バブル期にも外国人労働者
詰め込まれたタコ部屋があちこちにあったらしい。


とはいえ、私が上京したころは、まだ格安の学生向けアパートが
いくつかあって、4畳半に共同トイレ・台所で家賃1万6000円なんて
物件に住んでいたこともある。
(そこの共同トイレに雑誌「さぶ」が置いてあったのを見て引越しを
決意した)


いまはそういう採算の取れないようなアパートはどんどん取り壊され、
大手業者のウィークリーマンションになっているのだろう。
そこにも入居できない人たちが、違法ハウスに住んでいるのだ。



住宅は、最低限の生活を保証するものでなければならないと思うので、
もっと政府が介入するべきだが、共産国家でもない限りそういうことは
できない。


首都圏から地方に人が拡散するようにすれば、住宅事情も変わるだろう
けど、これも今のところは無理だ。


田舎に戻るのも、それはそれで悪くないのだけど、私が言っても説得力
がないな。