映画ひみつのアッコちゃん

今週の金曜日に終わってしまうので、急いで見に行った。
残念ながら、厳しい評価にならざるを得ない作品だった。
綾瀬はるかが素晴らしく、脚本がさっぱりダメで、最高の素材を
使いながら、ダシが悪い料理を食べたような印象だ。


原因は、ターゲットが曖昧になったことだろう。
小学生の女の子に絞るのか、綾瀬はるか目当ての男性に絞るのか、
二兎を追って失敗したパターンだ。


もし、子供向けの作品にするならば、株主総会などの会社関係の
話ではなく、いろんな職業に変身して事件を解決する物語にすべ
きだったし、大人向けの作品にするならば、もっとリアリティを
出すべきだった。


以下はダメ出しである。
・変身シーンのCGがショボい。というか光が出たら既に変身して
いる。魔法少女ものみたいにできなかったものか。
岡田将生の役が謎すぎる。あんな若者が大企業で勝手なことを
できるはずがない。
・いまどきの小5が、遊園地で会っただけの青年と一緒に観覧車
に乗るほど警戒心がないのも不思議だ。
・爆弾の処理が大昔のアニメのようで、まったく現実味がない。
・変身した職業のスキルも身に付いているかどうか不明。バイク
に乗るときだけ例外だったのか。


要するにこの映画は、綾瀬はるかのコスプレを楽しむためにある
作品で、その意味では十分に素晴らしかった。
あと、その筋で人気の吉田里琴も可愛かったが、演技はもうひとつ
だった。


そのうち日テレ系列でテレビ放送されると思うが、あまり期待して
見ないようにしていただきたい。