コンサルティング会社というのは、いわば企業の家庭教師のような
ものだ。
企業の弱点を指摘して、利益を上昇させるのが目的である。
米国のマッキンゼー・アンド・カンパニーやボストン・コンサルティ
ングが有名だが、実際にどんなことをしているかはほとんど知られて
いない。
ここに勤めたことのある日本人は、かなりエリートだと思うが、私が
その一覧表を見るに、インチキくさい人が多い。
そこから想像すると、たぶん碌なことをしていない会社なのではなか
ろうか。
家庭教師の比喩でいうと、たしかに成績は上がったかもしれないが、
しばらくしたら不登校になった、みたいな事例が多いような気がする。
そもそもコンサルティングは米国の経営学をそのまま輸入したものだ
から、日本の企業に当てはめるのは無理があるのではないか。
でも、コンサルティング会社に依頼する、あるいは目をつけられる企
業は、売上が落ち込んでいる場合が多いだろうから、藁にもすがる
思いでコンサルティング会社を頼るのである。
これも勝手な想像だが、そもそもコンサルティング会社に就職しよう
と思う人は、他人を言い負かすことに快感をおぼえるタイプである。
私は頭がいいんだ、ということを常にアピールしないと不安なのだ。
そんな人たちの集団が、大企業で暗躍していると思うと怖い。
本質的に、自分以外を誰も幸せにできないからである。