Boaz2012-06-16

オウムの指名手配犯の写真や似顔絵が、ことごとく現在の風貌と
外れていたことは衆目の一致するところだ。


たしか、どこかの大学では表情の研究をしているところがあり、
加齢などでどのように表情筋が変化するか、という予測もCGで
簡単に表現できるらしい。


警察はそういう最新の知見を導入したがらない。
人に頭を下げるのが心の底から嫌なのだろう。


そして、CGを導入するとなると、全国の都道府県警で一斉に
やらなければならず、そんな予算はないのだろう。
似顔絵担当の刑事の仕事も奪うことになるし、警察にとっては
いいことは何一つないのだと思う。


逆に、犯罪者の方から考えれば、狭い日本でも都市部に潜伏し
ていればずっと逃げ続けられるわけで、似顔絵や昔の写真制度
が続くことを望むだろう。


例えば、学生時代から引きこもっている人が、ひょんなことから
逃亡犯になった場合、直近の写真はない。
特徴のない平凡なオッサンになりきれば、別の人生を歩むことも
できそうだ。


話は飛躍するが、凄腕の殺し屋は、案外そういう外見をしている
のではなかろうか。