Boaz2012-05-01

いま、東電本社で働いている30代の社員は何を考えているのだろうか。
国有化はほぼ決まり、これから原発廃炉と賠償に忙殺される。
もしかしたら発送電分離で殿様商売ができなくなるかもしれない。


就職氷河期東京電力に入社するぐらいだから、かなり優秀な人が
多いだろう。悪い言い方をすれば、目端が利くタイプだ。


これまでは、最高品質の電力を首都圏に提供するプライドがあった
だろう。しかし、もう堂々と東京電力を名乗ることはできまい。
たとえ原発と全く関係ない部門で働いていたとしても。


そうすると、自分が一番高く売れる時期に転職をするのではあるま
いか。
私は、定年まで東電の名を背負って地道に働こうと考える若者は、
ほとんどいないのではないかと思う。


それでも、公共のために停電しないようにがんばる、という社員が
多く残ったとしたら、東電の未来も明るいかもしれない。