- 作者: 矢島裕紀彦
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/10
- メディア: 新書
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
よく調べましたね、と言いたくなる。
しかし、おおむね妥当なのだが、それは親に訊いてみないとその
名前をつけた本当の理由は分からないだろう、と思えるものにも、
たぶんこういう理由だろう、と勝手に解釈している部分が多い。
それから、とりあげた著名人と無視された著名人がおり、なぜ外
したのかが分からない人もいる。
例えば、マンガ家だと手塚治虫、石ノ森章太郎、赤塚不二夫、は
らたいら、水木しげる、内田春菊、さくらももこ、中尊寺ゆつこ
がとりあげられているが、藤子・F・不二雄はない。なぜ?
(ちなみにF先生のお子さんの名前は、長女 匡美(まさみ)さん、
次女 日子(じつこ)さん、三女 地子(くにこ)さん、である)
最近の子は、どう読んでいいのか分からない名前をつけられる
ことも多い、と巻末資料にある。
輝星(らいと)、航海(せいる)、会心(えこ)、愛月(るな)
などは難読ネームであろう。親は彼らが老人になったときの
ことを想像できないに違いない。
私がギョッとした著名人の子の名前は、
マンガ家内田春菊の子供
長男 在波(あるふぁ)
長女 紅多(べーた)
次女 紅甘(がんま)
次男 出誕(でるた)
スピードスケート女子選手だった橋本聖子の子供
長男 亘利翔(ぎりしゃ)
次男 朱李埜(とりの)
である。橋本聖子の子供が、「ぺきん」や「そうる」でなくてまだ
よかったのかもしれない。
私はたまにやるゲームでも、プレーヤーの名前を決めるのに
ものすごく悩む。
まして自分の子供ならなおさらだが、幸か不幸かもはや名前を
つけるチャンスはなくなってしまった。
人生とはそういうものであろう。