MBAの人

最近の読売新聞と朝日新聞は、若者が留学しないことが不満らしい。
こうして大学生の尻を叩くことで、何か良いことがあると思っている
のだろう。


私には、なんで新聞が留学を焚きつけるのかが分からない。
むしろ、留学しないでもいいように、国内の大学教育のレベルを上げる
ためにどうすればいいか、という記事を書くべきではないか? 


欧米に留学しないと一流になれないかどうかも検証しないで、ただ留学
しろ留学しろと書くのはいかがなものか。


私が不思議に思っていることだが、バブル期に少なからぬ人が米国の大学
院に留学してMBAを取得した。
これらの人たちは帰国後にどうなったのだろうか。


もう20年ぐらい経っているので、ずいぶん偉い人になっているはずだが、
どうも大企業の経営陣に、米国でMBAをとった、という人を見ない。
私が知らないだけで、ほとんどの人が留学して経営学修士号を持っている
のかもしれないが。


ちなみに、米国の大学生はどのくらいの割合で海外留学しているのだろう
か。もし日本より低かったとしたら、いったい何が問題なのか、新聞社の
偉いオッサンたちは考えてみてほしい。
もし考えられる頭脳があれば、の話だが。