愚陀仏庵

今日の未明、松山ではものすごい雨が降り、雷も鳴っていた。
そんなとき、私はテレビでW杯の決勝戦を見ていた。
オランダはよく戦ったがスペインが勝った。


見える、私には見えるぞ。
全国の腐女子がW杯ドイツ監督に夢中になっている様が。


それはともかく、ローカルニュースで、愚陀仏庵が土砂崩れで全壊、と
あってびっくりした。


愚陀仏庵(ぐだぶつあん)というのは、明治時代に正岡子規夏目漱石
が90日ぐらい一緒に生活した下宿を復元したもので、1982年に完成して
いる。本物はとっくの昔に焼失したらしい。


場所は、松山城の中腹ぐらいに萬翠荘(ばんすいそう)という、これま
た明治時代の建物を移築したものがあるのだが、その上である。
坂の上の雲記念館の入り口から奥へ登ったあたりだ。


松山城は小さい山を利用して作っているので、愚陀仏庵のあるあたりは
崖になっている。
豪雨でそこが崩れたのだろう。


これは在りし日の愚陀仏庵である。

部屋の中はこんな感じだった。


はたして再び作ることはできるのだろうか。
いまの財政状況では難しいだろう。
ドラマ「坂の上の雲」がある間に寄付を募るしかあるまい。
別になけりゃないでいいのだけれど。