クオリTV

読書人口は約10万人ぐらいだと聞いたことがある。
難しい本を買って読んでいる人は、人口の0.1%ぐらいなのだそうだ。


もし、この数字が正しければ、残りの人はあまり文学なんかは読まず、
血液型とかビジネスのノウハウ本なんかを買っているのだろう。


文学や哲学書を読んでいれば偉いというわけではないけれど、インテリ
かどうかは、やはり読書の量と質が関係していると思う。


で、テレビは大衆の文化だから、バカでも分かるように作られてきて、
その質がだんだん下がっている。
ときどき優れた作品も生まれるけれど、民放では多くの人が見てくれな
いとスポンサーがつかないから、レベルを下げざるを得ない。


ここで多くの人が考えるのが、逆に分かる人だけに高度な内容の番組を
作れないものだろうか、ということだ。


NHKはこの課題に取り組んでやってきているけれど、やはり間口を広げ
すぎていて、物足りないことがある。
とりあえず、頭の悪そうなタレントを使うのだけでもやめてくれれば
いいのだが。


クオリティを上げると視聴者がいなくなる。
特殊な趣味のアダルトDVDのように、確実な需要はあるのだけれど、絶
対数があまりに少なすぎるから、パッケージとしても採算がとれない。
こういうジレンマを抱えてやっているのが現実だろう。


できればグーグルのような金持ち企業がスポンサーになって、分かる
人だけが分かる番組を作ってくれるとうれしいのだが。