Reaper

塾の生徒に
「センセー、死神って英語でなんていうんですか?」
と質問されたが、答えられなかった。


調べたら“Reaper”というらしい。
リーパー。


reap は「刈りいれる」とか「収穫する」という意味の動詞だ。
つまりリーパーとは刈りいれる人という意味か。


そういえば、西洋の死神の絵には、骸骨が大きな鎌を持っている。
あれは人の魂を刈り取るイメージがあるのだろう。


それにしても、なんで刈り取るイメージなんだろうか。
突然死する人がいた場合、医学的な知識が普及していないと、急に
命をザックリとられてしまった、という解釈になるのかもしれない。


日本の死神のイメージは、そういう大きな鎌を持ってはない。
ということは、あまり突然死はなかったのだろうか。


落語で死神が出てくるのがあって、最後は自分の命が燃えている
ロウソクをくしゃみで吹き消してしまう。
そのときの死神は、もっと地味な印象で、単なる陰気な男だった。


おそらく、突然死には、別の妖怪のイメージを当てはめているの
だろう。


中学生のおかげで、思わぬ勉強になってしまったです。