門限

塾に来ている中2の女の子の門限は5時半だそうだ。
冬は暗くなるから、というのがその理由らしいが、せめて6時ぐらいに
してあげたらどうかと思う。


もっとも、一人娘らしいので、親が大事にする気持ちも分かる。
ぶっそうな事件もあることだし、明るいうちにできるだけ早く帰って
きてもらいたいのだろう。


中学生はともかく、年頃の娘に門限を設けることは、多くの場合、異
性と付き合うのを抑止するためだろう。
夜遅くならなければ、健全(?)だという発想がある。


ただ、これは若い女の子が外をうろちょろできなかった時代の考え方
ではなかろうか。
はっきり言えば、夜にならなければセックスなどできまい、と思って
いるのである。


しかし、いまは昼間からどこかへシケこむことなど造作も無いことだ
し、明るいうちにセックスするのに後ろめたいカップルなどほとんど
いないだろう。


ということは、いくら門限を厳しくしても、娘の貞操はあっけなく破
られてしまうのである。たぶん。


むしろ門限という障害があるからこそ燃え上がる恋だってあるだろう
から、親は火に油を注いでいるようなものだ。


うちの子は早く帰ってくるから安心などとは、誰にも言えないのであ
る。