なんか今日は東京タワーのライトアップをやめて、電力消費のことを考え
ましょう、とかいうイベントが行われたらしい。
こういうことをやると、じゃあクリスマス時期のイルミネーションもやめ
るんだろうな、というひねくれた意見を言う人もいるだろう。
私も一瞬そう考えた。
しかし、これは実際に灯りを消して電力消費量を少なくしようという目的
で行われているのではないだろうから、そのような批判はイチャモンにし
かすぎないのかもしれない。
私が気持ち悪いな、と思うのは、このような啓蒙活動がメディアを通じて、
ソフトに行われている点である。
戦前の「欲しがりません勝つまでは」とか「贅沢は敵だ」のようなスローガ
ンを使って行われていたことが、より洗練されてきているのではないか、と。
東京電力は「電気を大切にね」という内田春菊の絵を使ったキャンペーンを
していたと思うが、あれももっと萌える絵にして節電をうったえたら、けっ
こう食いつきがいいと思う。
そうやって、真綿で首を絞めるような感じで人々を洗脳していけば、根本的
なことは何も考えないまま、エネルギー問題について何かいいことをしたよ
うな気持ちになる人も増えるのでは、と勘ぐってしまう。
夏は暑いのだから、一週間に二日ぐらいしか働かなくてもいいのではないか、
とさえ思うのだが、世の中は環境問題も金儲けの手段にする人の方が多いの
だから、エネルギー消費はますます増えていくのでしょう。
仕事を減らしてエアコンを切って、暑い暑いといいながら昼寝をするのが、
最もエコな過ごし方だと思うのだけど。
