モンティ・パイソン人生狂騒曲

NHKのBS2でやっているのを録画しながら見た。
不思議と、映画全体の唐突な終わり方が、松本人志の「大日本人」と似ている。
というか、「大日本人」が真似たというべきだろう。


しかし、松本人志に欠落しているのは教養であり、かといって周りのスタッフが
それをサポートしたところでちぐはぐな印象しか生まれない。
自分で分かっていないものは、どうしても作品にならないのだ。


ただ、松本人志のテレビでのコントは今でも素晴らしいと思っている。
あくまでも「大日本人」の失敗を述べているだけだ。


一方のモンティ・パイソンは、教養とと下ネタがうまく合わさっており、そのバ
ランスがいい。
この映画でも、レストランがゲロまみれになったり、おっぱいがぶるんぶるん揺れ
る内容があるけれど、単なる下ネタに堕さないひねりがあった。


昔「美味しんぼ」で、カツオの刺身にマヨネーズをつけて食べると下品だが旨い、
というエピソードがあったが、モンティ・パイソンの魅力はそういうものなのかも
しれない。


ところで、英国人はミュージカルが好きなんだろうか。
この映画でも、素敵なナンバーがいくつかあって、米国人のように唄って踊って
いるのだが、英国製のミュージカル映画って何がありましたっけ?