ハチワンダイバー

ハチワンダイバー 1 (ヤングジャンプコミックス)

ハチワンダイバー 1 (ヤングジャンプコミックス)

6巻まで読んだ。
すっげー面白い。


私は全く将棋が分からない人なのだが、バトルマンガとしてノリノリで読める作品だった。
個性的な真剣師たちと勝負していくところや、ホームレスの老人と修行するあたりは、往年
カンフー映画のようだった。


ただ、なんていうんだろう、作者の笑いのポイントが微妙にズレているような気がする。
そこが逆にいいんだけれど、わざとそうしているのかマジでやっているのかが分からない。
特に単行本の巻末にあるオマケは、なんで? と思うようなものがあって、本編を読み比べ
ると不思議な感じがする。


絵はそれほど上手ではないし、萌え系のキャラクターも描けない人だけれど、なんというか
女性のムチムチ感がすごくあって好きだ。
あと、主人公や対戦相手がよく泣く。あるいはアブラ汗を流す。
こういう液体の描写がうまい。


もともとバトルマンガを描いていた人だから、そういうのはお手の物なんだろうけれど、将
棋というお互い座ったまま動かないゲームで迫力を出そうとするのは、かなり難しいだろう。
テレビドラマ化されているのを見たが、こちらもけっこう頑張っている。
(主人公の童貞感が出てないのが残念だが)


昔、阪本順治監督の「王手」という映画があった。
将棋を題材にしたもので、赤井英和が主演だった。
あまり評価されていない作品だが、私はけっこう好きだった。
阪本監督に「ハチワンダイバー」を映画化してほしいものである。