星新一ショートショート

NHK星新一ショートショートを映像にした10分間の番組が始まった。
10分間でアニメがふたつ、実写がひとつの合計3話を放送したが、それぞれ切り口が違っ
ていて面白かった。


星新一は、おそらく数式のような美しさを求めて小説を書いていたのだと思うが、実際に
映像化されると、どうしても具体性を帯びてしまう。
登場人物の無機質な感じが、下手なアニメや実写だとうまく表現されない。


この新番組でも、できるだけ小説と同じようなテイストにしたいと思ったのだろう。
「約束」という話のアニメは、まずまず成功していたのではないだろうか。


実写だった「不眠症」は、もう少し役者が無個性だったらよかった。
見終わって役者の顔を忘れているような作品が理想だと思う。
演者としては、そんな作品に出たくはないだろうけれど。


「ボッコちゃん」は非常にスタイリッシュなアニメになっており感心した。
画面を見るだけで、ボッコちゃんがロボットであり、口にいれた酒を回収できるシステム
になっていることが分かる。
演出した人はきっと腕利きのアニメーターだろう。


4月4日(金)の午後3:45〜午後3:55から再放送されるので、見逃した方は是非。