電車と読書

東京で電車通勤をしていたときは、だいたい往復で1時間ぐらいは読書ができた。
会社に行くときはラッシュだったのでそれどころではないときもあったが、出勤時刻が遅く
てもいい会社のときは、ゆっくりと本を読めた。


ただ、帰りは疲れていたので、座れるとそのままうたた寝してしまうことが多く、なかなか
本を読むことができない。それでも少しは読めたような気がする。


田舎に戻ると、基本的には自転車通勤なので、途中で読書なんかできない。
一般的にはクルマ通勤だろうから、やはり本を片手に運転なんて無理だろう。


そうすると、電車通勤の人とそうでない人の場合、一年間の読書量にずいぶんと差ができる
のではなかろうか。


現に、私は基本的に通勤時にしか読書をしてなかったから、本を読む量が激減したような気
がする。長編小説なんかを読破することが全くなくなってしまった。


学生なんかは、けっこう影響が大きいのではあるまいか。
高校生のとき自転車通学だったのだが、例えば試験の日なんかは電車通学の子は直前まで復
習ができるわけである。私はとにかく学校にたどりつくまで全力で自転車をこぐだけだ。


基礎体力がついていいじゃん、と思うかもしれないが、電車通勤だって階段の昇り降りなど
でけっこう体力を消耗するのである。クルマ通勤が一番体力を使わないはずだ。


ただ、目を使うことは難しいが、耳を使うことは何かをやりながらでもできる。
クルマに乗って音楽やラジオなどを聴いて通勤できるのは心地よいだろうし、中で大声を出
すことができるから、ストレス解消にもなるだろう。


電車でもイヤフォンをしている人はたくさんいるし、語学講座を録音して聴いている勉強熱
心な人も多い。
これは電車通勤かどうかで差が出るものではないだろう。


私は何かを聴きながら自転車に乗っていると危ないと思うから、イヤフォンはしたことがな
いのだが、高校生なんかは音楽を聴きながら自転車に乗っているのをよく見かける。


それよりも、携帯電話を見ながら自転車に乗っている子が多い。
これは地方でも大都市でも同じようなものだろう。
何とかできないものだろうか。絶対に事故を起こすと思うのだが。


本文と写真はまったく関係ありません

日付は去年のものです