HDDレコーダーのリモコンをいじっていて、ふと気がついた。
再生や早送りのとき、画面には→(左から右方向)のマークが出る。
今まで何も気にしていなかったが、これはビデオテープ時代の名残りではなかろうか。
いや、もっと以前のカセットテープの表記が生き残っているのかもしれない。
感覚としては、左から右にテープが進んでいく、というのはよく分かるのだ。
実際、カセットテープを眺めているとそういう風に動いているし。
(ただし、安いラジカセの場合は逆に右から左へテープが流れていたような気がする)
で、ビデオテープはどうだったか。
これは実際にテープが動いているのを見てはいない。そういう構造になっていたから
だが、カセットテープのように縦ではなく、横に入れていたのも原因だろう。
もし、ビデオテープをカセットテープと同じように入れたとしたら、テープはどう流
れるだろうか。ええと‥‥右から左になってないか?
つまり、逆の流れになっているけれど、ローディングの向きが違うので、正面から見
た場合は左から右に流れている、ということか。
ああ、だんだんわけが分からなくなってきたヽ(`Д´)ノ
ともかく、もはやテープを使っていない録画装置の表示にも、左から右の表記になっ
ているのが面白いな、と思ったのだ。
方向はどちらに向いていても、慣れれば同じことなのは、アラビア語を見れば分かる。
もしかしたら、左から右への流れは、アルファベット文化圏が本来持っている感覚な
のかもしれず、アラビア語文化圏でカセットテープが発明されていたら、逆の流れに
なっていたとも考えられる。
ところで、昔の横書きの看板などを見ると、日本語でも右から左へ読むようになって
いるが、これは縦書きが基本だということを考えれば理にかなっているそうだ。
縦書きの原稿用紙は、例えば400字詰めだと縦20×横20の升目になっている。
もし、この原稿用紙が縦1×横400になっていたらどうか。
文字は右から左へ書くしかない。
これが、横書きのときに右から左へ書く理屈だそうだ。
現在は左から右に書くのが普通なのかもしれない。
ところで、CDやDVDは時計回りなんだろうか、反時計回りなんだろうか。
回転も文化圏によって違っていたら面白いのだが、誰か調べてくれないかな。