私はプロレスに全く興味がないのだが、かなり前に少年サンデーで連載されていた「プロレス
スーパスター列伝」は読んでいた。
割とデタラメが多かったみたいだが、マンガとしてはなかなか面白かった記憶がある。
そんな私でも、リアルなタイガーマスクが登場したときは興奮したものだ。
当時はまだプロレスが子供でも見られる時間にテレビ放送されていたはずで、華麗なフットワ
ークにしびれた。
その後、二代目タイガーマスクが登場したあたりからついていけなくなって、プロレスへの関
心を失い今日に至るのだが、20代のときに村松友視の「私、プロレスの味方です」を読んだの
を思い出した。

- 作者: 村松友視
- 出版社/メーカー: 新風舎
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といっても、内容はほとんど憶えておらず、伊丹十三が書いた解説が印象に残っているのだ。
(村松友視は中央公論社の編集者時代から、伊丹十三と親しくしていた)
それによると、いい大人がプロレスという趣味を公言し、タイトルには「味方です」とつけて
いる。これをバカにする人がいるかもしれないが、ではあなたに村松におけるプロレスがある
のか、と問うていた。
(新風舎版の文庫に伊丹十三の解説が入っているかどうかは知らない)
今はプロレスの魅力を語ることに何の問題もないと思うが、当時はプロレスなんて下らない八
百長でしょ? という認識だったので、堂々とプロレス好きを言うことができなかったのだ。
「私、プロレスの味方です」はベストセラーになり、これがきっかけでプロレスの社会的地位
が上がったのではないかと思う。
そこで、誰か本当にハロプロ好きな作家に、「私、ハロプロの味方です」を書いてほしい。
例えば阿部和重とか。芥川賞作家がカミングアウトしてくれると嬉しい。
フットボールアワーの岩尾が、Berryz工房好きを明かして、ファンの間ではちょっとした話題
になったが、芸人でもどんどんアピールしてほしいものだ。実際に付きあったりしてほしくは
ないけれど。
でも、できれば石田衣良のような、イケメンで人気のある人が書いた方が、世間受けはいいだ
ろうな。