ハイエンドオーディオ

松山では1月11日に放送された「タモリ倶楽部」の“ダイナミックオーディオ”の回が、やたら
面白かった。


秋葉原にある「ダイナミックオーディオ5555」というハイエンドオーディオの輸入専門店で、タ
モリとコブクロが遊ぶ、という内容だったが、素人が見ても何のことやらさっぱり分からない機
械と、なんでこんなにするのか分からない値段に、もう笑うしかなかった。


この、歯止めが効かない高性能とべらぼうな値段は、軍事関係の製品と同じだなぁ、と思う。
コストを度外視すれば、いくらでもすごいものが作れますよ、ということだろう。
技術者にとっては夢のような製作環境ではなかろうか。


実際、ハイエンドオーディオを作っている会社の社員たちは、どのくらい給料をもらっているの
だろうか? 単価が高いので、給料もそれなりに高いのか、それとも大量生産できないものばか
りだから、それほど儲けにならないのか。
たぶん前者だろう。
年間に数えるほどしか売れなくても採算がとれるということは、かなり利幅が大きいに違いない。


このような超高性能の製品を作っているのだから、その技術を廉価品にも使ってほしいと思う。
しかし、オーディオに関しては、あまりそういう話を聞かない。
たぶん安いものと高いものに差がありすぎるからだろう。


オーディオは凝り始めると何千万円もつぎ込んでしまう趣味であり、最終的には自己満足の世界
だと思うが、ちょっと羨ましくもある。
成功者の遊び、というイメージがあるからだ。


マンガでは、よく大金持ちが出てきて、家やクルマがものすごいことで庶民と違うことを表現し
ているが、オーディオがすごいという描写は見たことがない。
たぶん、マンガ家が詳しくても、読者に通じないと判断していることが原因かもしれない。
(ただ、弓月光とか新谷かおるの作品中に描かれていたような気もする)


もし「ハヤテのごとく!」の中で、JBLのエベレストというスピーカー(1本315万円)が出てきた
りしたら、大金持ちの記号として分かる人には分かるんじゃないかと思う。


いや、超大金持ちだったら、オーディオに凝ったりせず、直接音楽家を呼んで演奏させるのかも
しれぬ。自宅に演奏会用のホールがある方が凄いだろうから。