ようかんの消費量

総務省が調査した、全国の都道府県庁所在地のようかんの購入金額(04年〜06年の平均)を
調べたら、ちょっと面白かったので紹介する。
私はこの季節になると水羊羹が食べたくなるが、この統計に水羊羹は含まれているかどうか
は不明だ。


上位10都市は次のとおり。

順位 都市名 金額(円)
1 佐賀市 2,344
2 宇都宮市 1,720
3 福井市 1,625
4 水戸市 1,363
5 東京区部 1,254
6 高知市 1,202
7 千葉市 1,104
8 仙台市 1,085
9 青森市 1,084
10 松山市 1,076


佐賀市がダントツで1位だ。全国平均が835円なので、ざっと2.8倍である。
いったいどんだけようかんを食っているのだろうか。 
調べたら小城(おぎ)ようかんというのが名物らしい。 
以下、宇都宮市福井市が続く。
それぞれググると、栗ようかんと水ようかんがヒットしたので、名産品なんだろう。
(10位の松山市も、やはり薄墨ようかんという名産品がある)


下位10都市は以下のとおり。

順位 都市名 金額(円)
40 松江市 571
41 熊本市 567
42 高松市 561
43 大阪市 525
44 山口市 489
45 岡山市 486
46 和歌山市 472
47 岐阜市 441
47 広島市 441
49 那覇市 112


沖縄は、たぶんようかんを食べる習慣がないのだろう。
総務省の家計調査によると、まんじゅうとかプリンなど他のお菓子の購入金額もほとんど
最下位である。
家計にはあらわれない、あげたりもらったりの近所づきあいが濃厚なのだろうか。


そういえば、ようかんというのは贈答品でもあるわけで、自分で買ったはいいけれど、すぐ
よそにあげてしまうことも珍しくない。
名の通ったものなら、無難にこれを買っておけば失礼にはなるまい、ということで、あたか
地域通貨のようにようかんが流通している可能性だって否定できまい。
全国5位の東京では、たぶん「とらや」のようかんが行ったり来たりしているのではあるまい
か。


あっ思い出した! 
吉祥寺には有名なようかん屋があって、開店直後に予約で売り切れてしまうらしい。
深夜バイトが終わった朝方、牛丼でも食べようとアーケードを歩いていたら、ようかん屋の
前に行列ができていた。
面白そうなので、私も最後尾に並んだら、前の人が小馬鹿にしたような顔で、もう私のとこ
ろで売り切れですよ、と言った。


ああそうですか、と牛丼屋に行ったのだが、だんだん腹が立ってきた。
たかだか、ようかんである。早朝から並んで食うようなものか。
ブラインド・テストをしても、ほとんどの人は味の違いなんか分からないのではなかろうか。
滅多に手に入らない、という話を食っているようなものだと思うのだが‥‥


でも、一回ぐらい食べてから悪口を言いたかったなぁ。


本文と写真はまったく関係ありません

川o・-・)。oO(お茶受けには、厚く切ったようかんがいいなぁ‥‥)