各国別映画製作本数

2005年の各国別映画製作本数のトップ10は以下の通り。

順位 国名 制作本数
1 インド 1041
2 米国 699
3 日本 356
4 中国 260
5 フランス 240
6 ロシア 160
7 スペイン 142
8 英国 124
9 ドイツ 103
10 バングラデシュ 102

(英国の映画雑誌『スクリーン・ダイジェスト』調べ)


インドが世界で一番映画を撮影しているのは、もはや誰でも知っている話だが、10位以内に香港が
入っていないのが不思議だ。中国の映画でカウントされているのだろうか。
それにしても、国土や人口の規模に比べて中国の映画は少ないような気がする。


本数では2位でも、世界で圧倒的なシェアを占めているのが米国の映画だろう。
1998年ぐらいに、インド映画の「ムトゥ 踊るマハラジャ」がヒットしたことがあったが、それに
続く作品はなかった。
インド映画は、ハリウッドのように世界のマーケットを相手にしてないのかもしれない。


ヨーロッパではフランス、スペイン、英国、ドイツが10位以内に入っている。
私はドイツやスペインより、イタリアの方がたくさん制作しているような印象があったのだが、そ
うでもないようだ。


東京を離れると、ヨーロッパの渋い映画を見る機会はあまりなくなる。
レンタルビデオでも、なかなかお目にかかれない。
つまり、田舎ではミニシアター系の映画を好きになる人は出現しない構造になっているのではある
まいか。別にいいんだけど。


次に、2005年の各国別の年間映画興行収入のトップ10を見てみよう。

順位 国名 収入(100万㌦)
1 米国 8999.0
2 日本 1799.7
3 英国 1423.0
4 フランス 1273.7
5 インド 1190.0
6 ドイツ 927.5
7 韓国 888.9
8 スペイン 780.9
9 カナダ 686.2
10 イタリア 667.9

(英国の映画雑誌『スクリーン・ダイジェスト』調べ)


映画の興行収入は国によって基準が違うだろうし、為替による違いもあるだろうから、この表はざっく
りしたものだと考えた方がいいと思う。


それにしても、米国は約90億ドルである。ダントツで1位だ。
もちろん国内だけではなく、世界中からお金が集まってくるのだろう。
他の国はそのようなシステムではないから、だいたい同じような数字になっている。


私自身は、もう米国の映画にワクワクするような期待をしていない。
少年のころ、「スターウォーズ」や「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の公開を楽しみにしていた
ような感覚は、ほとんど消えてしまった。
いまの若者たちは「スパイダーマン」に対して、同じようなときめきを感じているかもしれない。


私が歳をとったせいかもしれないが、ハリウッド映画自体もつまらなくなっているような気がしてな
らない。
かつて世界中から才能ある人を呼び寄せて映画を作らせていたし、今もそうしているはずなのだが、
何か足りないのだ。


日本は、ハリウッド映画が弱った隙をついて、東アジア向けに娯楽映画を作るべきなんじゃないかなぁ、
と思ったりもする。
別にアジア人の俳優を使ったりするんじゃなく、日本人主演で日本が舞台の映画を輸出すればいい。
ただし、普遍性のある映画にしなくてはならない。
このあたりの戦略は、まだまだハリウッドに負けているんですね。


本文と写真はまったく関係ありません

ノノ*゚∀゚)<えっ!? ハリウッドってアメリカにあるんですか?