マンガ家とCDジャケット

マンガ家がジャケットを描いたCDはどのくらいあるんだろう、と思ってググると、便利なもん
ですね、すぐに分かった。
参照1
参照2
参照3


約70作品ぐらいあったのだが、これまでリリースされてきたCDの枚数と比較すると異常に少ない。
なんでレコード会社やデザイナーは、マンガ家をほとんど起用しなかったのだろう? 


おそらく、ミュージシャンに一定のイメージがつくのを恐れたのと、版権の問題が面倒くさかっ
たことなどが考えられる。
また、イラストレーターが描いたジャケットはたくさんあるので、マンガ家よりもイラストレー
ターの方が上だ、という意識があったのかもしれない。
下らない話だ。


だから、基本的にはミュージシャンの側がマンガ家のファンで、どうしてもとお願いして描いて
もらっていたのだろう。
私には、音楽業界の怠慢だとしか思えない。


たぶん、ダウンロードによる音楽配信はますます多くなるだろうが、CDの販売は右肩下がりにな
っていくだろう。
LPレコードの時代にはあったジャケットのアート性もどんどん失われ、「ジャケ買い」という
言葉も廃れていったと思う。


そういうときこそ、ポピュラー音楽とマンガのコラボレーションが必要になってくるのではない
だろうか。
もはや、CDは特定の人が特典目当てで買っていくコレクターズアイテムにすぎない、というのな
ら仕方がないけれど。


私が何となくイメージしている例でいうと、
aiko水森亜土 or 羽海野チカ
スピッツ久米田康治
モーニング娘。安野モヨコ
みたいな感じか。


THE ALFEE池田理代子(ベルばらの作者ね)なんてのも思いついたけど、すでにやっているの
かもしれない。
サザンオールスターズ望月峯太郎って組み合わせもいいかも。たぶん格好いいジャケットを描
いてくれそうだ。
最近のミュージシャンがさっぱり出てこないオッサン臭丸出しの例で申し訳ないが‥‥


マイケル・ジャクソンが来日したとき、いのまたむつみのイラストを大人買いしていったように、
意外と海外にも需要はあるかもしれないのだから、日本のマンガの力をCDのジャケットにぶつけ
てみるのを悪くないと思うですよ。


本文と写真はまったく関係ありません

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