坂の上の雲キャスティング

NHKで2009年の秋から放送予定のドラマ「坂の上の雲」のキャスティングの一部が発表された。
松山市の観光関係の人は、このドラマに一縷の望みを託しており、私も原作小説のファンだから
かなり気になった。

ドラマの制作が発表されてからもう3年ぐらい経つが、その間に脚本家が亡くなる不幸もあり、
本当に完成するのだろうかと、けっこう不安だったが、着実に企画が進行しているようだ。

日露戦争を描いた映画は、「二百三高地」や「日本海大海戦・海ゆかば」などが作られているが、
いずれも駄作だった。
例外は1969年制作の「日本海大海戦」で、特撮魂あふれる佳作である。

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ただ、残念なことに、どの映画にも秋山兄弟はほとんど出演していない。

司馬遼太郎は、生前「坂の上の雲」だけは映像化を許さなかったから、もう秋山兄弟が活躍する
映像は見られないかもしれん、と悔しかったのだが、没後にドラマ化が許可された。
好戦的な内容に誤解されるかもしれないのだが、原作をちゃんと読めば、そんなことはまったく
書いていないことが分かる。

今回発表されたのは、
秋山好古　→　阿部寛
秋山真之　→　本木雅弘
正岡子規　→　香川照之
正岡律　　→　菅野美穂
だった。
概ね納得できるのだが、ちょっと写真を比べてみたい。

まず、秋山好古と

阿部寛である。

秋山好古は若いとき美男子だったそうだから、晩年の写真と比べると全く違うのだが、とぼけた
感じの演技がぴったりかもしれない。

次に秋山真之と

本木雅弘。

これは、ちょっと納得いかない。本木雅弘は、むしろ秋山真之の親友だった
広瀬武夫

の方がいいのではないかと思う。
顔の造形だけでいうなら、
秋山真之は

ココリコ田中

が最も近いのではないかと思うのだが、軍人というイメージではないので外れる。
顔のつくりは違うが、
内野聖陽

がベストだったのではなかろうか。

正岡子規と

香川照之は

ジャストフィットだ。彼以外に考えられない。
正岡律については正直誰でもいいので、菅野美穂が頑張ってくれればいそれでいい。

まだ決まっていない人物はどうなるのだろう。
私案だが、似ているなぁ、と思う人をピックアップしてみた。
東郷平八郎は

仲代達矢

がぴったりだ。やってくれればいいのだが。

伊藤博文は

中村梅雀

がいいと思う。

明石元二郎は

難しかったが、岡田義徳

がいいんじゃなかろうか。

他にも、乃木希典や児玉源太郎が発表されてないが、この人だ、という役者が思い浮かばない。
前述の映画「日本海大海戦」で、乃木希典は笠智衆が演じており激似だった。
あの泣きそうな顔をしたお爺さん、というキャラクターは今なかなかいない。

戦闘シーンは、ドリームワークスにやってもらうのがベストだけど、さすがにそんなことはできない
だろうから、大河ドラマレベルのものになるのだろう。
せめて樋口真嗣を‥‥無理か。

ともかく楽しみですよ。