デコトラあるいはアートトラックと呼ばれる、非常に派手な改造をした大型車両がある。
私は他人が何をやろうと別に文句はないのだが、騒音だけは別だ。
騒音といっても、ただ普通に走るのはかまわない。
大切な物流の一翼を担っているのだから、ご苦労様の一言もかけたくなる。
しかし、あのマフラーを改造したと思われる、ビキビキビキ、という排気音だけは許せない。
つい最近まで、あれはトラックという特殊な車両の構造上、どうしても発生する音だと思っていた
のだが、わざとああいう下品な音を出していることを知って、猛烈に腹が立った。
おそらく、私は音に関してデリカシーがない奴が嫌いなのだろう。
だから、今もやってるかどうか知らないが、新宿の歌舞伎町に行ったら、必ず「1時間800円っ!」
というテレクラの呼び込みがエンドレスで聞こえてきて、神経がささくれ立ったものだ。
珍走団も、とにかくやたらうるさいのがいけない。
誰も走ってない田舎の道路を夜中に飛ばすのは別にいいのだが、なんであんなに爆音を立てるのか。
ナワバリを守るため、威嚇しているのだろうか。
あと、携帯の着信音も嫌だ。
本屋で立ち読みをしているときに、急にガチャガチャした音が鳴り始めると、ついその音の方を
向いてしまう。もたもたして早くとらなかったりすると、よけい頭に血が上る。
たぶん、多くの若者は、そういう不快な音を遮断するために、iPod などの携帯用音楽ツールで耳を
ふさいでいるのだと思うが、私は周りの音をちゃんと把握してないと不安なので、ウォークマンの
類を買ったことがない。
森田芳光の「家族ゲーム」という映画を見たとき、音楽がまったくなくて、日常の音ってこんなに
騒音が多いのか、と驚いたことがある。
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ヘリコプターの音も、なぜか人を不安にさせる。私だけかもしれないけど。
そういえば、失業中、夕方ベッドで何をするでもなく横になっていると、遠くから「夕焼け小焼け」の
音が聞こえてくることがあった。
あれは騒音ではないけれど、涙がこぼれるほど寂しくなる音だった。
(「松本紳助」で島田紳助も同じことを言っていた)