飲酒運転

福岡の痛ましい事故があってから、これでもかというほど公務員の飲酒運転がニュースに
なっているが、公務員以外にも飲酒運転をしている人は大勢いるはずで、しばらくしたら
メディアは忘れるだろう。


私は以前、ドライバーの呼気でアルコールを検知して、もし許容量を超えたらエンジンが
かからなくなるようにならんものか、と書いたことがある。
すると、親切にも caldesac さんからコメントをいただき、すでに SAAB が開発してある
ということを知った。(参照


私は、福岡の事件以降、いつこのアルコール検知装置の話題が出るのか待っていたのだが、
新聞を見る限り、いっこうに出てこない(テレビでは報道されたのかもしれない)。
SAAB のプレスリリースは、04年6月22日付けになっており、メディアが知らないはずは
ないと思う。


では、なぜ日本ではこの装置が普及するどころか、なかったことにされているかというと、
ひとつには自動車メーカーの圧力であろうし、もうひとつは「そんなことをしたら、酒を
飲んでからクルマが運転できないではないか」という多くの人の声があるからだろう。


つまり、何の過失もない子供の命が奪われた痛ましい事件があって騒いでいるが、本当は
「そんなカタいこと言わなくてもいいじゃない」と思っているのではなかろうか。
どうも酒の上での不祥事には寛大すぎる気がするのだが、酒飲みがマジョリティーなので
下戸は文句が言えない。


これから年末になって、ますます飲酒運転は増え、交通事故は増えるだろう。
現に、子供が亡くなると大きなニュースになるが、オッサンや老人が死んでも特に報道は
ないのである。
報道がないということは、世の中にないことになるから、また大きな事故が起こらない
限り、飲酒運転は野放しになるに違いない。


それから、法律もよく分からない。
クルマで追突して人を殺しても、包丁で刺し殺しても、殺人は殺人である。
裁判で誰かが誰かを殺したことが立証されれば、罪も同じにすべきだと素朴に思うのだが、
どうなんだろう。
とりあえず人の命を奪ったら終身刑にして、そこから何か情状酌量のポイントがあれば
少しづつ減刑していくようにすればいいと思うですよ。


今は、被告に殺意があったかどうか、正常な判断力があったかどうか、未成年かどうか
ということなどが裁判で争われているけど、遺族からすれば、どのようなプロセスで
あれ人が殺されているわけだから、結果で判断してほしいのではないか。


これは、私が「人間は更生なんてできるわけがない」と思っているからであり、やった
ことの責任はきっちりとってほしいのだが、法律はそういう素人のバカげた考えを一蹴
するだろう。


だいたい、居酒屋に駐車場があるっていうのがおかしいと思うのだが、誰も不思議に
思わないのが逆に不思議だ。
そこまでクルマに依存しなくても、歩いて行けるところで酒を飲めばいいじゃないか、と
思うのだが‥‥


本文と写真はまったく関係ありません

||c| ・e・)<クルマのときは、お酒を我慢するのだ