山口県光市の殺人事件で、被告の元少年は死刑にすべきかどうか、という話題があった。
私は死刑にすべきではないと思う。
だが、それは更生を信じているからでも、人権を重視しているためでもない。
私は、死が苦しみの終わりだと思うからである。
人間は生きているだけで辛い。お釈迦さまもそう言うではないか。
あんな残虐なことをし、反省もしてない奴を、あっさり殺すべきではない。
うんと苦しめるべきだ。
そこで、私が考えたのは、人権剥奪である。
こいつは、もう人間ではありませんよ、と法律で決めるのだ。
いや、そういうことをしてはいけない、というのは分かっている。
人として生まれた以上、どんなことをしても、人は人として扱われるべきだ、と。
だが、その根拠は何だろうか?
私は、この事件に限れば、被告は人間の道を踏み外したと思っている。
本人も手紙で「犬」という比喩を使っているではないか。
なので、医学のために普通ではできない臨床試験の実験体になっていただきたい。
それも長期にわたってデータを提出していただければ、多くの人にとって利益に
なり、罪を償ったことになるのではなかろうか。
大阪の小学校侵入殺害事件で死刑になった宅間も、殺してやるなんて寛大なことを
せず、寿命が尽きるまで苦しめるべきだった。
あるいは、これまで通りの刑に服し釈放されるとしても、出所するときに利き手を
手首から切断するか、両目を潰すぐらいのことをした方がいいのではないか。
そして、遺族が希望すれば、彼らが切断してもいいと思うのだが。
その後、何年生きるかは分からないけれど、できるだけ長く苦しめばいい。
人間を殺すということは、そのくらい重いものではなかろうか。
そんなことを考えながら、これを読みました。
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