好きなものだけ食べる

日曜日に放送されたNHKスペシャル「好きなものだけ食べたい」という番組を見た。(参照
子供の食事を毎回、写真に撮ってもらい、どんなものを食べているか調査した結果を
検証し、食育について考える、という内容だった。


食育とか言われても、何を食べるかぐらい自分で決めさせてくれよ、と思っていたが、
最近の子供は、確かにまともなものを食べていない。
私も魚介類が嫌いだから、大きなことは言えないのだが、それでも「これが晩飯か?」
という内容の写真があって驚いた。


調査した ASATSU DK の分析によれば、親が子供に好き嫌いを無くすように強要すると、
親子関係が壊れそうな気がするので、好きなものばかり食べさせているのではないか、
とのことだった。
親の劣化である。


で、食事に問題のある家庭の母親がテレビに映っていたのだが、失礼を承知で言わせて
もらうと、頭の悪そうなおばさんたちばかりだった。
かといって、学歴が高ければちゃんとしたものを食べさせているか、といえば、そうでも
なさそうなのだが‥‥。


番組では、生活習慣病になりそうな子供たちを、病院に集めて、しばらく食餌療法と
運動をさせているところを取材していた。
全員がデブの小学生だ。見ていて辛いものがある。
私は、一種の虐待の結果、親が子供をこんな身体にしてしまったのだと思う。


しかし、いまは飽食の時代だから、食事について指導されるのだろうが、飢え死にする
人がいるような時代はどうだったんだろうか。
三食きちんと食べている家庭だって、そんなに多くなかったはずだ。特に戦中・戦後は。


そのとき小中学生だった人は、いま70歳前後だが、心身の健康についてはどうなの
だろう? 
偏食はいけないかもしれないが、絶食だって何らかの悪影響はあるだろう。
どうも「食育」という言葉に、疑問を抱いてしまう。


大人の話になるが、独身で一人暮らしだと、普通は好きなものしか食べないはずだ。
私なんぞ、約20年ほど自炊をしているのだが、魚介類を食べたことがない。
接待などでやむを得ず口にしたことが10回ぐらいあるだけだ。


幸い、野菜が好きなので、基本的には野菜炒めとかカレーとか、そういうのばかり
食べてきた。貧乏だから、うどんとかスパゲティが続いても苦にならないし、焼肉も
ほとんど食べない。
(ちなみに、朝食も食べる習慣がない。昼も蕎麦とかハンバーガー1個ぐらい)


ラッキーなことに、今まで大病することもなく、何とか生きている。
カップ麺とか冷凍食品があんまり好きじゃないのも影響しているのだろうか。
でも、ラーメン二郎とか天下一品でがっつり食べたいときもあるからなぁ‥‥
胃腸が弱いから、食べたら後悔するんだけど。でも食べたい。


まあ、健康であることにこしたことはないけど、健康が義務になると、なかなか
生きづらいのではないかと思う。


それにしても、今回のNHKスペシャル、なんでナレーターが声優の桑島法子さんだった
のだろうか? いや、聞きやすくてよかったんだけども。