合コンくん

友だちとバカ話をしているときに思いついたネタ。


とあるマジメな大学生が合コンに行った。
大学デビューである。
そこで、張り切ってみたのだが、女子の受けが悪い。


仕切り役が、雰囲気を察してゲームを始める。
マジメな大学生は、むろん合コンのゲームなど初めてだったので、ことごとく
引っかかる。


結局、彼は合コンでメルアドひとつ得ることもなく、ただ疲れただけで帰る。
そして、ひとつの大きな勘違いをする。
「今回の合コンに失敗したのは、ゲームがうまくできなかったせいだ」
と思い込むのである。


しかし、合コンのゲームというのは、失敗してワーッと騒ぐから面白いと
いうか盛り上がるのであって、全員がノーミスで1時間ぐらい山手線ゲームを
やったら不気味である。


マジメな大学生は、そういうことを考えず、毎日ずっと合コンのゲームの
練習をする。ひとりではできないので、家族も協力させる。
(言うまでもないが、この家族全員が空気の読めないタイプである)


こうして、三ヶ月ほど特訓し、あらゆるバージョンにも対応できるように
なった彼は、「合コンくん」としてリベンジに向かう。
相手は、最強と呼ばれる(?)女子大生たちだ。
まあ、三ヶ月もこんな訓練をしている奴に、合コン行こうぜと誘ってくれる
友だちがいるかどうかは疑問だが、そこは目をつぶってほしい。


最初は軽い自己紹介から入り、ゆるいトークになる。
そして、お決まりのゲーム。だが、まだ誰も合コンくんのすごさに気がつかない。
だが、数回ゲームをやるうちに、ひとりが合コンくんはずっとノーミスである
ことを発見する。そして隣の子に
「ねえ。あの人、キモくない?」


残念、合コンくん! 努力は認めるが、方向性が間違ってたよ!


だが、彼は諦めなかった。
そうか、ゲームじゃないんだ。
これからは、一発芸だ! 


‥‥その後、合コンくんに彼女ができたという話は聞かない。


うーむ、なんか泉昌之のマンガであったような気がするなぁ。