顔のプロトタイプ

性懲りもなく顔の話だが、まあちょっと聞いてください。


いま、世界中の人口は60億人を超えている。
そして、それぞれの人の顔は、まあだいたい違う。そっくりな人もいるだろうけど。
ここまではOKですか? 


でも、人口は20世紀になって急増したのであり、19世紀以前は、いやそれより昔は、
もっと少なかった。これは事実ですな。


ということは、我々の現在の顔は、大昔の人の顔の順列組み合わせである。
つまり、顔のプロトタイプというべきものがあって、その原型の組み合わせが、
ものすごい数のバラエティを生んでいる、という仮説であります。


最初のホモ・サピエンスはアフリカで生まれたということになっている。
そして、中東からヨーロッパ、アジア、南米、オセアニアまで広がっていったらしい。


現在、モンゴロイドコーカソイドネグロイド・オーストラロイドという
四大人種があるが、だいたい同じグループ同士で子孫を作っており、混血は多くない。
これらの人種に分岐した理由や時期は分からないが、ともかく、それぞれの人種で
元になった顔の人々がいたのだ。


いったい元の顔は何種類ぐらいあったんだろう。
私は日本人なので、モンゴロイド系の顔に限って言えば、よく「濃い顔」の人が
いるけれども、ああいう顔が多かったではなかろうか? 何の根拠もないけど。


よく、縄文顔と弥生顔というように、モンゴロイドでも特徴が大きく違うものがあり、
日本人はそのハイブリッドではないか、という説もある。
その場合、濃い顔は縄文顔ということになる。
とりあえず、平井堅のDNAを調べたらどうか。すまん、平井堅


なんとか、遺伝子の組み合わせを遡ることができないものだろうか。
そうしたら、最初の顔が分かりそうなものだけど‥‥
ま、莫大なコストと時間をかけて、分かったことはただの顔、というんじゃ、誰も
予算をつけないかw


あと、遺伝とは別に、環境によっても顔が変わるらしい。
例えば、いまの子は硬いものを食べなくなったから、アゴが小さくなって小顔になる
という。
じゃあ、軟らかい食べ物がなかった時代の人は、みんなアゴが発達していたのか。
小顔の鎌倉武士だっていたかもしれない(←無理やりだな)。


人類が最初から写実的な美術に目覚めておれば、昔の人の顔も一発で分かったという
のに。
てことは、顔というものが気になり始めたのは、写実主義からなのか。
謎が謎を呼ぶなぁ。おれ、頭わるいなぁ。