自動車と0.2%

6月から違法駐車の確認業務を民間委託するらしい。
警察の天下り先が増えるだけ、という意見ももっともだと思う。
私は、ふと日本にはどのくらい自動車があるのか気になったので調べてみた。


日本自動車工業会によると、2004年調べで以下の通りである。

車種 台数
乗用車 5599万台
トラック 1678万台
バス 23万台
特殊車 165万台
合計 7465万台

参照


そもそも、物流やタクシーなどの特殊な車両でない限り、クルマは動いている時間よりも、
止まっている時間の方が長いはずだ。
では、この7465万台のクルマは、いったいどのくらいの面積を占めているのか? 
計算してみよう。


まず、乗用車だが、カローラが長さ4410mm×幅1.695mm=約7.5㎡である。
ヴィッツセルシオまで含めると、平均して約7.8㎡というところか。
例がトヨタ車ばかりで申し訳ないけど。


次にトラックだが、10tトラックの標準的なものは、長さ9600mm×幅2350mm=22.56㎡。
バスは大型車で、長さ8990mm×幅2230mm=20.04㎡。
特殊車は救急車で、長さ5450mm×幅1800mm=9.81㎡。
本当は統計的手法を用いて厳密に計算しなければならないだろうけど、素人なので、
このままの数字を上記の台数に掛けることにする。


結果は

車種 面積
乗用車 436.7k㎡
トラック 378.6k㎡
バス 4.6k㎡
特殊車 16.2k㎡
合計 836.1k㎡

となった。


佐渡島の面積が855.11k㎡だそうだから、それよりも少ないぐらいか。
日本の面積が37万7914.78k㎡なので、国土におけるクルマの占める割合は約0.2%になる。
案外と少ないものだが、これは少ない平地にひしめきあって走っているとも言えるな。


ちなみに、国土交通省の平成15年住宅・土地統計調査によると、日本の住宅総数は
4686万2900戸で、1住宅あたり延べ面積は94.85㎡なので、単純計算すると、日本の
住宅の総面積は4444.95k㎡になる。
これは国土の約1.2%だ。やはり少ないような気もするが、クルマと同じだろう。


私は、駐車違反取り締まりの民間委託には反対だが、どこへ行くのもクルマというのも
反対だ。歩いたり自転車に乗ってもいいんじゃない?