就職と受験勉強

進学や就職が決まって、来月から新しい環境で生活をスタートされる人もいるでしょう。
あなたの人生は、うまくいってますか? 
私はどん底です。


それはともかく、ここのところ新聞には予備校の広告でいっぱいだ。
難関大学に合格した生徒の顔写真と名前がずらっと並んでいるが、個人情報ダダ漏れでは
ないか。いいのかしら? 


世間の親御さんたちは、子供をなるべく入学試験の難しい大学へ進学させようとしている。
何のためか。誰でも知っている企業の就職試験にエントリーするためだ。
(子供の夢のため? はいはい、そうでしょうとも)


問題はですね、奥さん東証一部上場企業の多くは、新卒採用が主なんですよ。
ということは、一生に一度しかチャンスがない。
運が大きく人生を左右するのです。


たとえ難関大学に合格しようとも、就職に失敗すれば、それまでの努力はパーになる。
(サラリーマンとして生きるならば、であるが)
もちろん、その企業の就職活動にエントリーさえできない人々の方が圧倒的に多いのも
事実だ。
しかし、彼らと同じような会社にしか就職できなかったとしたら、何のために受験勉強
してきたのやら‥‥。


さらに言うならば、就職では面接が重視されている、ということ。
つまり、あるテストで合格点を取ったら採用、という基準がないのですよ、奥さん


人気企業には、ハイレベルの学生が殺到するであろうから、おのずと学歴は似たような
ものになる。
そこから選別するのは、最終的には、面接する人の勘だ。


この勘に引っかかるにはどうしたらいいか? そんなものに答なんかあるわけがない。
資格を取ったり、ボランティアをしたり、サークルの幹事をしたり、留学をしたりして
学生たちは足掻くわけだ。


しかも、これはコネのない一般的な家庭に育った人の話である。
生まれながらに、就職の苦労なんかない人だっているのだ。ま、そういう人は学歴も
ちゃんとしてるんだろうけど。


結局、企業が新人に求めるものは、人脈か金儲けの能力だろう。
それは、受験勉強とは別のことである。
子供たちも勉強なんかしなくなるはずだよ。