コブシ系

買い物をしていたら、REIRA starring YUNA ITOの「ENDLESS STORY」がかかっていた。
サビの部分は去年から何回も聴いたことがあった。あーはいはい映画「NANA」の曲ね、と
スルーしていたので、曲の頭から終わりまでちゃんと聴いたのは初めてだった。
(どんだけJ-POPから遠ざかってるんだ、俺)


そしたら、えらくコブシを効かせて唄っているので驚いた。
コブシというか、ソウルミュージックっぽい節回しなんだけど。
さっそく、伊藤由奈という人をネットで調べてみたら、ハワイの日系人なんだそうだ。
「5歳でジャネット・ジャクソンのものまねをする」ということが経歴に書いてあったから
まあ、そういうジャンルの音楽が好きなんだね。


ただ、コブシといっても軽いか粘っこいかで好き嫌いが分かれるようだ。
あと、演歌っぽいかソウルっぽいかという軸もあるな。
はてなダイアリーで、簡単にマトリックスが作れるツールがあればいいのに‥‥)
伊藤由奈は軽くてソウル系だと思う。ダイナナ・ロスみたいなイメージなんだけどね。
宇多田ヒカルは、粘りがある演歌系かな。CHAGEASKAASKAもそうですね。


私は、こういうコブシが効いた唄い方が大好きなので、伊藤由奈がヒットしてよかった
なぁ、と思うのだが、モーニング娘。にはこういう唄い方はできまい。
アイドルとコブシは水と油だもんな。 


その代わり、モー娘。のシングル曲で、ダンス☆マンが編曲したものはヒットしている。
これは、アレンジにブラックミュージックのエッセンスが散りばめられているからだ。
例えば、「ザ☆ピース!」の最後、終わりそうで終わらない部分は、ジャクソン5の
「Lookin' Through The Window」をフィーチャーしていることは、モーヲタなら誰でも
知っている事実。


つまり、歌の部分ではなく、演奏をソウルフルに(黒っぽく)することによって、
アイドルのさわやかさと、黒人サウンドの濃厚さを同時に表現できる、一石二鳥の
効果があったのです。


たぶん、つんく♂は黒っぽい音楽が好きだけれど、自分ではうまく表現できない人だと
思う(その代わり、彼はアイドル・ポップに関しては完成されたフォーマットを持って
いる。それは松浦亜弥の初期のシングル曲で証明されている)。


できれば、モータウンサウンドを熟知した人がアレンジャーにいればいいのだが、日本
にはダンス☆マンしか人材がおらんのだろうか? そんなことはないと思うのだが‥‥。