Boaz2015-09-13

NHKで深夜に放送予定だったが、台風情報で中止になった「NEXT 未来のために」が
昼間にオンエアされたので見た。
つんく♂が声帯を摘出してから、初めてのインタビューである。


どちらかと言えば、がんを克服してからの人生観の変化、という話をしており、
アイドルの音楽プロデューサーとしての仕事の変化は、ほとんど触れられていな
かった。


おそらく、2014年の10月以降、総合プロデューサーの役割を降りていたからだろう。
長年ハロプロをこっそり応援していたので、これからどうなるのか、かなり不安に
なったのだが、そのあたりの話を詳しく聞いてほしかった。



番組の中でもつんく♂が言っていたが、彼がプロデュースするときは仮歌を自分で
唄い、それをアイドルに聴かせてからレコーディングする。


昔、藤本美貴がアイドル時代にラジオで言っていたが、ピッチを女性用に上げている
ので、つんく♂の声のような違うような、変な感じの仮歌を渡されていたらしい。


もう、そういう歌唱指導はできなくなったので、作詞作曲に専念することにしたの
だろう。


先日発売されたモーニング娘。15のシングルを聴いてみたが、以前とそれほど変化は
なかったように思う。もっとも、このシングル曲が声帯摘出後に作られたかは不明だが。


それよりも、去年のシングル「時空を超え 宇宙を超え」の方が、大きな世界観の変化を
感じた。これもいつ作られたかは分からないが、これまでの楽曲を俯瞰で観るような
スケールがあって、何かあったのかな、と思ったのを憶えている。



ハロプロも、これまでの楽曲の蓄積があるので、それほど大きな変化は見られないかも
しれないが、つんく♂が一歩退くことによって、引っ掛かりのないツルッとした感じに
なりそうな気がする。


良く言えば洗練された、悪く言えば当たり障りないアイドルグループ活動になるのでは
なかろうか。