公開率

ちょっと古い話題だが、7月23日付けの朝日新聞の切り抜きがあったので採りあげたい。
それによると、短編・成人映画を除く2003年封切の映画は561本だそうだ。
それを各都市別にどのくらい公開されたか、データを集計している。


東京都は548本で公開率98%。全国トップだ。
私が住んでいる松山市は248本で44%だった。これでもまあまあな数字だ。
東京に続くのは、
大阪市の429本(76%)
名古屋市の364本(65%)
札幌市の345本(61%)
福岡の市343本(61%)
となっている。やはり大都市圏はたくさん映画が上映されている
ようだ。


一方、少ないのは
下関市の29本(5%)
鳥取市の51本(9%)
いわき市の68本(12%)
松江市の80本(14%)
和歌山市の87本(16%)
である。
スターウォーズなどの、大ヒット作しか見られないのではないかと思われる。
下関の人は、福岡まで足を伸ばしているのかもしれない。


レンタルビデオが普及しているので、一概にはいえないのだろうけど、やはり文化的な
格差というのはハッキリと存在しており、人口が少ないところに住んでいると損をして
いる。


地方の方が住みやすいということはあるかもしれないが、若者にとっては刺激の少ない
ところであり、人口の流出は避けられまい。
自治体は、若者を引き止められるような魅力的な街づくりをしているのだろうか? 
老人たちにとって住みよい環境と、若者にとって住みよい環境は別だ。
それを認識しない限り、過疎はなくならないと思う。


実もフタもないことを言ってしまえば、人口が多ければ採算がとれるが、少なければ
赤字になってしまうので、これからも大都市圏だけが栄え続けるだろう。
選択と集中」とかいうやつで、儲かる部門にお金をドッと使う経営が主流になる
だろうから、末端は干からびるだけさ。


侠気のある金持ちが、地方にも目を注いでくれればいいんだけど、近頃の成金はそんな
器もないでしょ。ホリエモンは選挙の後で広島に来たの?