セックスと自転車

セックスというのは、自転車に乗るようなものである。
安直に「女に乗る」ということのメタファーではない。
たいていの人は練習すれば乗れるようになるものだし、別に乗れなくても日常生活が
滞るというものでもない、という意味だ。


さらに言うなら、ほとんどの人はフツーの自転車で近所を移動するが、中には特殊な
自転車で山岳地帯を走り回ったり、ロードレースに出たりする人もいる。
けっこう奥が深いのだ。


さて、自転車に乗れる人は、小学生ぐらいのときに練習したと思う。
何回か転んで、自分なりにコツをつかんだら、あとは数年のブランクがあってもすぐに
乗れるようになるものだ。


セックスはどうか? 
練習、というのはどうかと思うが、やはり若いころに何度か失敗を経験するものでは
なかろうか。最初からセックスを余裕をもって楽しめる人は、そんなにいないはずだ。
(最近の子は中学生からやりまくってるから、すぐに楽しめる段階になるのかも‥‥)


問題は、スタートが遅い人の場合だ。
たとえば30歳で童貞だった人がセックスするチャンスにめぐり合ったとしよう。
相手は、当然ながら30歳なりの経験を踏んでいると期待している。
正直に「僕、童貞なんです」と告白できればいいのだが、見栄を張ってしまえば
悲惨な結果になるだろう。


とすると、やはり風俗というのは必要なのではないかと思う。
モテない男は、早めにソープへ行って練習するべし、ということか。
しかし、結局そういうモテない男は、永遠に素人を相手にすることができぬのかも
しれない。


自動車のように、セックスも免許制にすればいいのかな。
教習所に通って試験に合格すれば、晴れてセックスできるという‥‥。
あ、それは単にペーパードライバーを増やすだけなのか。


蛇足。
SMとかアナルを楽しみたい人は、特殊免許を取らなければならないとか、
性病になったら免許停止とか、そんな冗談を考えてしまいました。
おしまい。