今日は蒸し暑かったです。
にもかかわらず、晩飯にマルタイの熊本ラーメンを作って汗だくで食べました。
旨かったけど、体力を奪われた感じです。
グラディエーター
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前に見た「スパルタカス」と比べると、CGがあるし音響はすごいし、技術的にははるかに
上なのだが、どうもグッと来なかった。
いや、面白かったことは面白かったのだが、なんだろう、ちっとも古代ローマ人の物語に見
えなかったのである。
俳優の顔が洗練されすぎているというか、現代人なんですな。味のある顔はオリバー・リー
ドぐらいだったろうか。
そりゃ、今の役者が演じているんだし、誰も古代ローマ人の顔なんて見たことはないのだか
ら(彫刻はあるけど)、違和感があると感じる方がおかしいのだが、「スパルタカス」や
「ベン・ハー」の方が、それらしく見えるのだ。
たぶん、私が若い頃に見て刷り込まれたからなのだろう。
この作品も、ハリウッド映画なのに、主な俳優は米国人ではなく英国や豪州の俳優である。
アメリカ英語では、ローマ史劇が台無しになってしまうのだろうか。日本人の私にとっては
聞き分けられないから、どうでもいいことだが。
アカデミー賞はラッセル・クロウが獲ったけれど、演技で光っていたのは暗愚な皇帝を演じ
たホアキム・フェニックスだったと思う。
調べたら、彼の役のコンモドゥス皇帝は、本当に闘技場で自ら剣闘士と戦っていたらしい。
完全にアホである。
こんな奴がローマ帝国の権力を握っていたかと思うと、ぞっとするな。
(ローマのコロッセオ遺跡)
フラガール
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思う作品や、主催者が企画した特集プログラムを上映している。
「フラガール」はその中の一本だった。
以前どこかのブログで、「フラガール」についてネガティブな評価の記事をたまたま読んで
しまい、見に行きたい気持ちがしぼんでしまった。
そのまま一年が経ってしまい、今回も見送ろうかな、と思っていたのだが、やはり自分で確
かめないといかん、と見に行くと、不覚にも涙を流してしまうほど良かった。
私も映画やドラマの感想で、ついネガティブなことを書いてしまうことがあるが、誰も読んで
いないにせよ、できるだけ良いことを多く書こうと思った。
面白いかどうかは、自分の目で確かめないといかんです。
私はこの映画を、松雪泰子が主役の物語として見た。
すごくいい役をもらって、全力で演じていたと思うが、不思議なことに各種の映画賞では、助演
の蒼井優が賞を総なめにしており、松雪泰子はスルーされている。
確かに蒼井優もよかったが、松雪泰子が評価されないのは納得いかない。
ただ、借金のエピソードは必要だったのか疑問だ。モデルになった女性には借金の事実はなか
ったそうだし、最後も借金取りがどうなったかは曖昧なままだ。
ああいかん、またネガティブなことを書いてしまった。
私が泣いてしまったのは、夜汽車に乗って東京に帰ろうとしている松雪泰子に、蒼井優らが
フラダンスの踊りで想いを伝える場面である。
この映画屈指の名シーンだった。
あと、蒼井優の親友で、親父に殴られ髪の毛を切られてしまう役の子(徳永えり)がちょっと
いいな、と思ったのだが、劇中で彼女たち親子は炭鉱をリストラされ、夕張へ引っ越すのであ
る。
その後の運命を思うと、胸がつまる。
キャスティングもブレがないし、フラダンスもよほど特訓したのだろう、見事な出来だった。
「フラガール」のような佳作が高い評価を得ているのは、まだ観客の目も腐っていないという
ことだろう(と思いたい)。
本当は、こういうテイストの映画は、シネカノンではなく松竹が制作するべきだったと思うけど。