年末に坊主頭にしたのだが、冬はものすごく寒い。

やってみて初めてわかった。

なので外出時にはニット帽が欠かせない。

 

では、江戸時代の男性はどうだったのだろうか。

頭頂部の月代の部分は剃っているのだから、かなり寒くなる

はずだが、帽子をかぶる習慣はなかったはずだ。

 

武士は公務のときに烏帽子とか陣笠をかぶるけれど、普段は

ちょんまげ頭のままだっただろう。

うっかり八兵衛みたいに手ぬぐいを頭に乗せるのは、旅姿だから

やはり違う。

 

ふと思い浮かぶのは黒田如水肖像画である。

検索すると分かると思うが、頭巾のようなものを被っている。

出家して剃髪していたからだろうが、防寒用にも見える。

ああいう頭巾は町人にも許されていたのかどうか。

 

まあ、若いときからずっとちょんまげ頭だったら、寒さにも

慣れていたのだろうから、帽子の需要はなかったのかも

しれない。

よほどのときは手ぬぐいで頬かむりをしていたのだろう。