レイトショーで観客は10人ぐらいだった。
ネットではあまり良い評判を聞かなかったのだが、見ないで何も言うことは
できないので、できるだけフラットな気持ちで見た。
映像はシャフトらしく美しかったのだが、これはわざわざアニメでやることか、
と思った。川村元気が「君の名は。」で儲けた金で作ったプライベートフィルム
なら納得する。
で、この変な感じは何なんだろうと考えると、岩井俊二の作る話のつまらなさに
たどり着いた。
そもそも、世の中の岩井俊二に対する評価はどうなのだろう?
私の中では「Love Letter」の一発屋で、「スワローテイル」で失敗して終わった人、
なのだが、たぶん岩井信者というのがある程度いて、彼らが持ち上げているの
ではなかろうか。川村元気もその一人だったということだ。
なぜ信者がいるかというと、おそらく岩井俊二はつまらない話を映像のセンスで
ごまかすのが上手いからだろう。
このアニメは、はからずもそれを証明しているのではなかろうか。