Boaz2015-07-11

アニメ「Charlotte」を第2話まで見た。
私は麻枝准との相性が悪いので、まだ様子見である。


以下は第2話を見てふと思ったことで、アニメ自体の話ではない。



第2話では、超能力を持った少年が実験によって廃人にされたことが明らかに
なっている。
その妹は、まだ明かされていない人物の援助によって組織の手から逃れ、
他の超能力を持った少年少女たちが組織に見つかる前に保護する活動をして
いる。


ここで私が連想したのは、スティーヴン・キングの「ファイアスターター」だった。

ファイアスターター (上) (新潮文庫)

ファイアスターター (上) (新潮文庫)

この小説では、最終的にローリングストーン誌が重要な役割を果たす。
まだメディアが信頼できていた時代の話だ。


一方、アニメ「Charlotte」では、明らかな人権侵害なのに、弁護士や警察を
頼ろうとしないし、メディアに告発することもしていない。
最初からそういう選択肢がないかのようである。


私は設定に文句をつけているのではない。


本来、弱者の味方になるはずの大人を信用できないことが、まったく語られる
こともないまま通用していることに、若者の絶望を思うのである。


アニメ「がっこうぐらし」も、そういう絶望を描いた作品ではないかと思って
いる。まだ1話しか見てないから分からないけれど。



前に海上保安庁の撮影したビデオが Youtube に流出した事件があった。
そのときも、ビデオをCNNに送ったが相手にされず、ネットにアップしたのでは
なかったか。
少なくとも日本のメディアは、ほとんど信用されていなかったと思う。


マスコミの人は、自分たちはここまで信用されていないのか、と思っている
だろうか。たぶん思っていないだろう。


ここで踏ん張らないと、メディアと視聴者の信頼関係が本当になくなってしまう。


大昔のモノクロの時代(月光仮面とか)は、新聞記者は正義の味方であった。
さすがにそこまで戻ることはないだろうけど、深夜アニメに、弱者の味方に
なる大人が現れるようになってくれたらいいのだが。