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日経ビジネスオンラインで、代々木ゼミナールが没落していった
経緯を書いた記事を読んだ。

その中で、ワンマン理事長が
「『エレベーターの“閉”のボタンは1回押すと10円の電気代が
かかるのでやめろ』、と言い出し、周りを驚かせた。各校舎では
実際、“閉”ボタンが効かない設定になった」
とあって、会社の大きさは違うが、どこも一緒だな、と思った。

そして、トップがこういうことを言い出す会社というのは、そう
長くはない、というのも同じである。

というのも、私がいた学習塾でも、コピー機を使うとコストがかかる
から、10枚以上印刷したい場合は、本部の印刷機を使うように、と
いうお達しがあったからだ。

生徒の人数分コピーをとるのに、いちいちクルマでも15分はかかる
本部に行っていたら話にならない。
現場はそんな命令を無視した。

経営者はコストを1円でも切り詰めることを考えなければならない
のだろう。
しかし、その1円を切り詰めることで、従業員の大切な何かが1円以上
確実に失われていることを自覚すべきである。