八甲田山 - A GOOFBALL

ガルパン好きなら見ているはずの「八甲田山」をBSで放送していたので
初めて見た。
話は知っていたので、どこで名セリフが出てくるのか楽しみにしていた。

見終えた感想は、大作には違いないが名作ではないな、という感じだ。
雪山の過酷なロケは画面を見ていても分かる。あんな撮影はもう二度と
できないだろう。

芥川也寸志の音楽も素晴らしい。
軍歌「雪の進軍」が何度も唄われており、ガルパンの水島監督はよほど
この映画が好きだったのだろう。

一番の欠点は、雪中行軍隊がどこにいるか分からないことである。
字幕ではやたらと日時が表示されるのだが、地図上の位置はまったく
出てこなかった。

映画の冒頭で、高倉健が大きな青森県の地図を指しながら、どういう
ルートで行軍するか説明する場面があるが、地名も多く一発で記憶で
きるはずもない。

高倉健の連隊と北大路欣也の連隊が交互に映され、後者は遭難するが、
お互いにどの位置にいたのか、画面上で分かるようにしてほしかった。
監督の説明不足だと思う。

↓

オッサンばかりが出てくる作品だが、地元の道案内役だった秋吉久美子が
妙に可愛く見えた。雪ん子の衣装のせいかもしれない。