- 作者: 小牟田哲彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/04/18
- メディア: 新書
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一方で、採算も考えなければならない。
旧国鉄は、国会議員の「うちの地元にも鉄道を」という圧力に負けて、
採算性のないローカル線を全国に作らされた。
そのため借金が増えて、最終的に分割・民営化された。
民営化されると、当たり前だが不採算路線は廃線になった。
↓
公共性と採算の問題は、年金や医療と同じだと思う。
国民が国にたかり過ぎたのだろうか。
みんなで弱い人を助ける、という原則はなくしてはいけない。
でも、その「みんな」が弱い人になってしまったらどうすればいい
んだろう? (←少子高齢化問題)
そもそも、どうして「みんな」が弱い人になってしまったんだろう?
(←格差問題)
↓
べつに、この本ではそんな踏み込んだことは書いていないのだけれど、
公共性を考えるときに、鉄道は分かりやすい補助線になるのではないか、
と思った。
朝ドラ「あまちゃん」の北三陸鉄道(実際は三陸鉄道の北リアス線)も
ドラマの終盤で震災によって壊滅的な被害を受けるはずである。
どういう物語になるのか、期待している。