BSプレミアムで高倉健の映画をオールナイトでやっていた。
その中の「昭和残侠伝 唐獅子牡丹」を見た。
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なんというか、様式美というか、一種の「型」を見ているような
感じがした。
この映画については山ほど評論があるだろうし、私なんかが何を
言っても意味がないのだけれど、野暮は承知で一点だけ。
舞台は昭和5年前後の宇都宮である。
石切り場を取り仕切るヤクザの対立に高倉健が巻き込まれていき、
最後は悪い奴らを皆殺しにする話である。ざっくりすぎだが。
で、悪役は本当に悪い顔をしていて見ていて分かりやすい。
分からないのは、殺人や暴行、器物破損をしても警察が全く登場
しないことである。
警察に応援を頼むのはヤクザの沽券に関わるからだろうけど、
あれほど酷い目にあったのなら法的な手段に訴えてもいいような
気がする。
そうなったら高倉健の出番はどこにもないのだけれど。
↓
それから、多くの人が指摘していると思うが、悪いヤクザのキャラ
クターが「カラマーゾフの兄弟」そっくりだった。
スメルジャコフは見当たらなかったけど。
時代を感じさせる。