Boaz2012-07-20

体罰が禁止されてから、学校の先生に暴力を求めるドラマが定着して
いるように思える。
暴力といっても、直接的なものではなく、背後に暴力団や暴走族など
がいる、という圧力を持っているタイプのものだ。
例)「GTO」「ごくせん」など


これらの作品の場合、基本的に主人公だけが正義を執行する暴力性を
許されており、他の教師に暴力性はない。
そういうバランスで成り立っているドラマだ。


ここで発想を逆転させて、先生が全員ヤクザの学校を考えてみる。
ヒントは小林信彦の「唐獅子株式会社」である。

唐獅子株式会社 (新潮文庫)

唐獅子株式会社 (新潮文庫)

この小説は、ヤクザが放送局だの映画製作だの、別の職業に手を出す
話だが、学校の話はない。


なので、暴力団フロント企業(?)として学校経営をやらされる
ヤクザの人びと、というのは笑えるのではないかと思う。


金儲けが目的なので、生徒が減少しないように、とても優しくしな
ければならない。
が、みんなヤクザなので生意気なことを言う生徒に我慢できなくな
る、という設定だ。


前に草なぎ剛が介護職になったヤクザを演じたドラマがあったが、
あれの教師版でもいいかもしれないな。