こだわり人物伝 升田幸三

NHK教育でやっている「こだわり人物伝 升田幸三」が面白い。
今日は全4回シリーズの3回目で、宿命のライバル大山康晴との
関係を描いていた。


彼らは木見金治郎の弟子で、升田が兄弟子だった。


ある日、大山が床屋でふと「飛車がなければ升田に勝てそうだ」
と口を滑らせた。
別の日にそれを床屋の親父から聞いた升田は激怒し、師匠の家
に戻って大山と対局した。飛車・角の二枚落ちである。


升田は圧勝し、まだ幼かった大山は涙を流した。
追い打ちをかけるように「その棋譜を持って田舎に帰れ!」と
言い放った。


恐ろしいエピソードである。
天才型の升田と秀才型の大山は、その後、多くの名勝負を生む。


私は将棋が全く分からない素人だが、こういう話は大好きである。
升田のような破天荒な人は、もう出てこないような気がするが、
いまの将棋界にそんな人はいるのだろうか?