痙攣的な笑い

松山では2ヶ月遅れで放送している「ザ・スリーシアター」を見ている。
ウンナンの内村が座長役で、若手芸人のシチュエーション・コントをプロデュ
ースしている番組だ。


今日あった「レッドカーペット」の2時間スペシャルでも、中盤に「ザ・スリー
シアター」が差し込まれていた。私は、こちらの方が面白かった。


ただ、基本的には中学生の感覚をうまく笑いにした、痙攣的なものなので、
じっくりとコントを楽しむつもりで見ると失望するかもしれない。
痙攣的なものという言い方だと分かりにくいかもしれないが、そのタイプの
笑いを最も得意としているのは、はんにゃの金田だろう。
彼ほど、中学生がやりそうなバカなことをキレよく演じられる芸人はいない。


ネタ番組が増えて、短い時間で瞬間的に笑えるものにシフトしたのはいつから
なのかは分からないし、良いか悪いかの判断もつかない。
私のように歳をとってくると、「レッドカーペット」のように次々と芸人が
出てくるのに疲れることがある。


いま視聴者として笑っている若い人たちも、どこかでしんどくなってくると
思うのだけれど、中年になるとお笑い番組など見なくなるものだろうか? 
子供の頃にドリフで笑っていた少年たちがオッサンになった今、いったいど
んな笑いを求めているのだろう。


「レッドカーペット」を見ていると、笑いの未来が分からなくなってくる。
別に私が心配するようなことではないのだけれど。