女と男

NHKスペシャル「女と男」第1回目を見た。
男女の恋愛感情について、科学的っぽい説明をしていたが、ほとんどは
トンデモ学説なんじゃないかなぁ、という印象だった。


その中で、一ヶ所だけうなずけるところがあった。
それは、夫婦の会話で、相手に質問をすると口論になりにくい、という
ものだ。


統計的には、一方的に話を打ち切るのは夫の方が多いのだという。
そこから夫婦のコミュニケーションに危機が訪れ、最悪の場合は離婚に
結びつくらしい。


私は結婚をしたことがないから分からないのだが、人と話すときには必
ずといっていいほど質問をする。
だって、そうしないと話がふくらまないからだ。


どうしても興味の持てない話題や、相手が嫌いな場合はさておき、会話
を続けようと思ったら、相手の話を聴いている姿勢を見せなくてはなら
ないのは常識かと思っていた。


ところが、どうやら世の中には自分の言いたいことしか言わず、相手の
話はほとんど聴いていない人が多いらしい。
私の同僚もそういえばそうだ(だから生徒に嫌われている)。


これは生まれつきのものなのか、幼少時の環境によるものなのか分から
ないが、最近の子を見ていると、相手の話をちゃんと聴くのは1割もいな
いのではないかと思う。


まだ子供だから、そういう能力は低くてもかまわないのだが、大人にな
ってもそのままでは、仕事のときに困るのではないだろうか。
かといって、それを訓練するような場が、公共の教育では設けられてい
ない。


空気を読む、読まないという圧力だけが学校内に漂っているような気が
する。


よく、議論が激高してくると、結局は声の大きい奴の意見が通ることが
ある。大人がこんなだから、子供もそうなのではないのかなぁ、と思う。
とりあえず、国会の野次をやめるのが第一歩かな、と。