ちりとてちん

NHKの朝ドラ「ちりとてちん」が終わった。
半年間ずっと見続けた人だけが味わえる感動があった。
いまは「ちりとてちん」ファンとしみじみ語り合いたいだけだ。


このドラマの成功の鍵は、間違いなく男性の落語家たちだった。
つまり、ヒロインの成長物語という従来のパターンは、もはやいまの視聴者には飽きら
れているのではないか、と思われる。


恐らく、徒然亭草々を演じた青木崇高や、徒然亭四草を演じた加藤虎ノ介には、ドラマ
出演のオファーが殺到しているだろう。
今年の秋ぐらいには、大活躍していると予想する。
できればしょーもない作品には出演してほしくないのだが、それは事務所が決めること
だから視聴者は何とも言えない。


それから、脚本を書いた藤本有紀も評価が上がるだろう。
ギャルサー」の脚本を書いた人とは思えないが、これから自分のやりたい仕事ができ
るようになるのではなかろうか。
私はミニモニ。が主演した「ブレーメンの音楽隊」が好きだったので、細かい伏線を張り
巡らせる技が「ちりとてちん」でも成功したのだと思っている。


これだけ盛り上がったのだから、きっと続編も作ってくれるだろう。
ちゅらさん」のようにシリーズ化して、ときどきスペシャル版を放送してほしい。
貫地谷しほりは、国仲涼子のように朝ドラ以降はパッとしない女優になるかもしれない
が、脇役でいい味を出すような気がする。


次の朝ドラ「瞳」は、ちょっと苦戦しそうだが、榮倉奈々は好きなので楽しみだ。