モスラの精神史

モスラの精神史 (講談社現代新書)

モスラの精神史 (講談社現代新書)

実は映画「モスラ」を見てないので、この本を読んでも面白さが半分ぐらいしか分からなかった。
いろいろ書いてあるけれど、まあそういう考え方もあるよね、という内容だ。
中にはちょっと強引すぎる解釈もちらほらあり、距離を置いて読んだ方がよさそう。


話が面白くなるのは、「モスラ」と「風の谷のナウシカ」の類似を指摘するあたりなのに、すでに
全体の9割ぐらいのページ数を消費していてもったいなかった。
前半をばっさり切って、ナウシカの考証を中心にすればもっとよかったのに、と思う。


ところで、モスラを論じるにあたって、同じ東宝映画のゴジラと比較しているけれど、私は大映
ガメラも入れてほしかった。
むしろ、ゴジラよりもガメラの方が類似点が多かったのではないかと。


どちらも平成になってリメイクされたけど、ガメラの方が圧倒的に面白かった。
一方、モスラの平成版は見るに耐えなかった印象がある。
これは単にスタッフの優劣にすぎないのか、それとも平成になってもガメラは現代に通じる何かが
あるけれど、モスラにはないのか、作者に語って欲しかったです。


本文と写真はまったく関係ありません

川*^∇^)||<モスラって、こんなやつでしたっけ?