ガンジス河でバタフライ

前編を見たけど、うーん‥‥バカな女子大生がインドに行っただけの話なのかなぁ? 
原作は読んでいないので、もっと深いことが書いてあったのかもしれないけど、テレビドラマを見る
限りでは、無防備な女の子が旅をしていて、自分の運のよさに全く気がついていない風に思えた。


海外旅行に行けば、何か自分の運命が劇的に変わるのではないか、という勘違いをする若者が多いが、
何が彼らをあおっているのだろうか。沢木耕太郎か? 


外貨持ち出しが制限されていた時代ならともかく、いまは格安航空券を買えば、どんなバカでも外国
に行くことができる。
で、違う文化に触れて、なんだか生まれ変わったような気分になって帰ってくる。
それはそれで、ひとつの経験だから否定はしないけど、インドに行ってガンジス河で泳いだからって
何? という話だ。


このドラマの前の日だったか「クローズアップ現代」で、就職氷河期世代の若者が中国で仕事をしつ
つ中国語を勉強し、なんとか日本企業の正社員になろうとする姿を追った回があった。
ちょっと引いた目で見れば、日本人なのに中国人並みの時給で働かされているだけなのだが、本人た
ちは必死である。


これも、海外に出たら何とかなる、という流行のひとつなのかもしれない。
彼らを中国に斡旋する人材派遣会社は、笑いが止まらないだろう。


実際に日本が合わなくて、外国で成功する人もいるだろうけど、たいていの日本人は生まれた国が一
番フィットするはずだ。
外国に行ってみて、やっぱ日本は恵まれてるよなー、と思えればそれでいいんじゃないかと思うけどな。


本文と写真はまったく関係ありません

日付は去年のものです